2013-02-26 Tue
本当の覚えたての段階の子にはまず駒落ちから将棋を教えていきます。
駒を伸び伸びと使うこと、
全部の駒を使うことを覚えてほしいからです。
また、いきなり指し始めても、
どうやって攻めれば良いのか、何をすれば良いのかが全くわかりません。
私は一応戦法を一つ覚えてもらうことにしています。
将棋の駒は、その働きによって、
「攻め駒」、「守り駒」、「遊び駒」、の三つに分けることができます。
「攻め駒」は相手の玉もしくは陣地を攻める駒
「守り駒」は自分の玉もしくは陣地を守る駒
「遊び駒」は「攻め駒」にも「守り駒」にもなっておらず働きが少ない駒
です。
(※持ち駒はその全てにいつでも成り得る駒なので今回は考慮しません)
通常の対局では、戦いが始まる(駒がぶつかる)前に
互いに、「攻め駒」、「守り駒」の配置を決めます。
ところが、何をすれば良いかわからないと、
「遊び駒」がたくさん出てしまいます。
「遊び駒」があると駒落ちで戦っても、
自分も「遊び駒」の分だけ、駒がないのとほぼ同じですので、
勝つことが難しくなってしまいます。
戦法を覚えることによって、
「攻め駒」「守り駒」の配置の仕方、攻め方を覚えます。
すると、何をすれば良いかわからないという段階は脱することができると思います。
私が覚えたての子に教える戦法は
中飛車か棒銀のどちらかです。
この二つの戦法は狙いが分かりやすいので、子供には特に人気のある戦法です。
花村元司九段の本で、初心者には中飛車が一番良いと書いてあるのを読んで、納得し、
基本的には中飛車を教えていましたが、
私の周りの子が中飛車党ばかりになってしまい、
最近は棒銀を勧めるようにしています。
もちろん、本人にどちらかを選んでもらいます。
教える時には、この本を参考にしています。
![]() | 棒銀と中飛車で駒落ちを勝て! (NHK将棋シリーズ ) (2011/08/11) 高橋 道雄 商品詳細を見る |
まず、
簡単にこの本の攻め方を教えて
教えながら指して、最終的に勝つところまで指してもらいます。
一つの潰し方をマスターするまでは、
同じ形で潰してもらって、慣れてきたら、
こっちも少し変化します。
一応、軽く接戦を演出すると、
楽しく指してもらうことができます。
今週の金曜日にいよいよ将棋教室のチラシが入るようです。
最初は人数が少ないと思うので、より丁寧に教えることができます。
興味のある方は是非、3月14日に七日町カルチャーセンターまで来てください。