2014-02-21 Fri
子供達が将棋を指していると、必ず、「待ったした!」「してない」、「手を離した!」」「離していない!」
という問題が発生します。
昨日は4件それが発生して、泣いてしまった子も2名いました。
(二人とも初心者です。それだけ悔しいということは真剣に指している証拠でもあります。)
教室を始めてから、ずっとこの問題に悩まされていました。
10級以上の子同士の対局でそういう問題が発生したことは、今までで一度もありません。
問題が発生するのはまだ強くなっていない子です。
きちんと考えずに早指しをすると、
指した後に、二歩だったり、悪い手だったりすることに気づきます。
それでその手を戻すのですが、
その際に「手を離した!」、「離していない!」
と揉めることになるのです。
問題が起きる度に私が仲裁に入るしかないのですが、
あまり入りたいものではありません。(笑)
ほとんどの場合、私は見ていないので最初は判断に困っていました。
いろいろと試行錯誤した結果、
私は以下のように考えるようにしています。
チェスでは「タッチアンドムーブ」と言って、
一度触った駒は必ず動かさなければならないそうです。
将棋の場合は、一応、手を離していなければOKということになっているので、
落ち着いて考えることができない子同士だと問題が生じます。
問題になるのは、
9割方、「手を離した、離していない」という点です。
仮に二歩の問題だったとすると、
二歩のポイントまで駒を動かしたのは間違いないですし、
両者ともにそこまでは認めます。
両者の食い違いは、
その駒を置いた後に、
「手を離したか否か」というポイントのみです。
私は、チェスの基準を参考にして、
「そこまで駒を動かしてしまったのは明らかにミスであり、
その後、相手に手を離したと思われたのであれば、
しょうがないので諦めなさい。」
ということにしています。
以上が基本的な考え方です。
「離した、離していない」ではないトラブルも発生しますが、
その際は、二人の言い分を良く聞いて判断します。
二人の言い分が真っ向から食い違っている場合もよくありますが、
その場合は、それまでのお互いのトラブル発生率も考慮して、
判断しています。
全くトラブルを起こさない子と、
いつもトラブルを起こしている子二人の意見が食い違った場合には、
基本的には、トラブルを起こさない方の意見を重視します。
誰であっても、
公平に上記の基準で判断をしていきます。
しっかり考えてから指す子には全く関係のない問題です。
トラブルが発生してしまう子は落ち着いて指すように注意して欲しいです。
「トラブル発生率」と「棋力の伸び」には明らかに関係があります。