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こどもに将棋を教える方法 導入期編⑥どうぶつしょうぎで学ぶ「形勢判断」
将棋の対局では、
対局の途中で、相手と自分どっちが今有利なのかを判断する必要があります。

もし自分が有利なのであれば、その状態を更に拡大するためにはどうすれば良いかと考えます。

また、もし自分が不利なのであれば、多少無理をしても攻め合ったり、戦線を拡大したりして、
激しい攻め合いの展開に持って行き、少しくらいの不利有利が関係ない複雑な状況に
もって行くように考えたりします。

この形勢判断は難しく、

一般的に、①「駒の損得」、②「駒の効率(働き)」、③「玉の固さ(囲いに入っているか等)」、④「手番(どちらの番か)」

の4つの要素で判断すると言われており、

この4つの要素も実戦の状況によって、どれを優先するかが変わってきます。


少し難しい話になりましたが、

どうぶつしょうぎで、この「形勢判断」の基本を学ぶことができます。

普通の将棋に比べて、単純なので、形勢判断の仕方がわかりやすいと思います。


どうぶつしょうぎにおける形勢判断のポイントは
①「駒の損得」がもっとも大事で、
②「駒の効率」も少し考える必要があると思います。
③「玉の固さ」は囲いを作ることができないのであまり関係がないと思います。
④「手番」も最初はあまり意識しなくてよいと思います。(本当はとても大事です)


①「駒の損得」についてですが、

前回書いた「駒の価値」を

仮に、「駒の動ける場所の数」に基づき、

ヒヨコは1点、ゾウは4点、キリンは4点だとします。
(ライオンは点数がつけられない位大事な駒なので考慮しないこととします)

とすると最初の状態においては、

互いに、1+4+4=9 で9点ずつ持ってるということになります。


今、相手のヒヨコと自分のゾウを交換してしまったとします。




そうすると、自分の駒はヒヨコ×2、キリンとなり、

合計点は1×2+4=6点

相手の駒はゾウ×2、キリンとなり、

合計点は4×2+4=12点

結果ヒヨコ×2とゾウ×2の差分
(4×2)-(1×2)=6
だけ形勢が不利ということになります。

「どうぶつしょうぎ」において、このポイント差は

同じレベル同士だとまず勝てない差になっていると思います。

つぎに
②「駒の効率」についてですが、

特にゾウについては効率を意識する必要があります。

ゾウは最初に居る場所において動ける場所は1個しかありません。
SH3B0138.jpg


ところが、一度斜め前に進めば動ける場所は4個になります。
SH3B0139.jpg


この場所の方が効率が良いということになります。

また、ライオンに関しても、最初の場所では、動ける場所は5個ですが、

一つ前に進めば、動ける場所は8個になり、盤上を制圧しているような状態になります。

この二つの駒が充分に働く形にできると有利に進めやすいと思います。




ちょっと今回は複雑になってしまいました。

教室では、以上のような点数に基づく形勢判断は、

ある程度強くなってから教える予定です。

初心者の子には、何となくでも良いので、

今、自分が有利なのか不利なのかをわかるようにするところから始めていきます。






こどもに将棋を教える方法1(導入期編) | 04:54:20 | トラックバック(0) | コメント(0)
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