2013-07-05 Fri
3手詰めの詰将棋に慣れてきたら、5手詰めの詰将棋を解くのも良いですが、
他に私が効果があると思うのは、
「詰められ将棋」です。
初心者の子供達の将棋は
攻め99%、守り1%位であることが多いです。
攻める手を考えるのは楽しいですが、
守る手を考えるのはあまり楽しくないのかもしれません。
攻めは強いのに、
自分が攻められた時には
まるで
「臭いものに蓋」でもするかのように、
自分の玉を見ない子もいますが、
そういう子は中々勝てません。
そういう子をみると、本当にもったいないと思います。
強くなる上では、自分の攻めばかりではなく、
相手の攻めも見て、
「どちらの攻めが厳しいか」、「どちらの攻めがより速いか」を考える必要があります。
相手の攻めの方が厳しかったり、速かったりする場合には、
攻めあったら負けてしまうので、
その攻めを受けて、相手の攻めを緩和したり、相手の攻めを遅くする必要があります。
この守りの意識をつけるのに、
「詰められ将棋」は効果的だと思います。
やり方は簡単です。
今まで普通に解いていた詰将棋の本を逆さまに持って、
どうやったら詰まされるかを考えれば良いのです。

(この問題は5手詰めなので教室の子にはちょっと難しいかもしれません)
これを繰り返すことによって、
自然に「自分の玉の安全度を考える癖」をつけることができます。
自分の王様をみて、
「この形は危ないぞ!」
などと気づくことができるようになります。
「詰められ将棋」はやってみるとわかると思いますが、普通に解くより大変です。
相手の手を考える訓練にもなります。
教室では、毎回やっている詰将棋タイムトライアルでゴールまで行った子には、
この「詰められ将棋」のタイムトライアルに挑戦してもらおうと思っています。