2013-05-31 Fri

今日は参加人数は5名でした。
今回から教室の内容を少しパワーアップしました。
まず一つは、お家で詰将棋を頑張りたくなる仕掛けをしました。
(効果の程はこれから見ていきたいと思います)
次に、プリントも手書きではなくなりました。
今後はこのサイズに統一していく予定です。
毎回、とても大事なことを問題にしていきます。
今までは、一問ごとに答えを一人ずつ見ていきましたが、
人数が増えてきて効率が悪いために、
プリントに鉛筆で答えを書き込んでもらい、全問解答後にチェックする形に変えました。
(タイトル戦の封じ手からヒントを得ました)
また、実戦練習も、今まではただ指すだけでしたが、
人数も増えてきたので、リーグ戦形式にしました。
これは今後大会に参加していくことを意識してのものです。
ただし、個々人のレベルに差があるので、
駒を落としていい勝負になるように設定しました。
今回の結果を次回のハンディに反映させていきます。
これによって、「毎回同じ子が勝つ」ということは無くなっていくと思います。
ただ、勝ち負けの重みが増してくるので、
「駒から指を離した、離していない」
などの互いの主張が食い違うような問題が生じてしまいました。
こういうのは、こども将棋大会では毎回のように見られることです。
指した後も、盤上に手を出していたり、
相手が指すと同時に指したりしていると、紛らわしいために、問題に発展してしまいます。
強い子達の間ではまず発生しない問題です。
この辺りのマナーも指導していきたいと思います。
大会にはマナーの良くない子も少しいるので、
小さい子の場合には近くで親が見ている必要が絶対にあると私は思っています。
(小さい子は誤魔化されてしまうことがあります)
2013-05-28 Tue

山形県内で年間10回程度こども将棋大会が開催されています。
特に、山形市のお隣、天童市は将棋の駒の産地ということもあり、将棋が盛んで、将棋大会がたくさん開催されます。
将棋大会が開催される場合にはこのブログでも紹介していこうと思います。
6月は大きい将棋大会が2つあります。
①6月16日 第13回全国小学生倉敷王将戦県予選会
②6月23日 第9回文部科学大臣杯小中学生団体戦県大会
①第13回全国小学生倉敷王将戦県予選会
この大会はクラス分けが
小学校低学年と小学校高学年にのみ分かれていて、
それぞれの優勝者は岡山県倉敷市で行われる全国大会に招待されます。
ユタカ君は低学年の部に出場します。
天童市や米沢市、庄内にも強い子がたくさんいるので、
優勝はなかなか難しいと思いますが、簡単には負けないように頑張ってほしいと思います。
この大会は、初級クラスが設けられていないので、教室の他の子が参加するのはまだ難しいかもしれません。
トモフミ君は参加させません。
②6月23日 第9回文部科学大臣杯小中学生団体戦県大会
これは、同一の小学校で3人のチームを作り戦う団体戦です。
こちらも優勝すれば全国大会へ出場できます。
3人の内2人が勝てばチームの勝ちとなります。
ユタカ君とR君は同じ第四小なので、もう一人集めれば参加できます。
ただ、R君はまだ習い始めたばかりなので、
なかなか勝つのが大変だと思います。
(ユタカ君も相手の大将と戦うことになるので勝つのは大変です。)
下手に参加して、「もう将棋大会は嫌だ」なんて思われても困るので、
もう少し状態を見てR君とも相談しながら、出場を検討したいと思います。
当日に参加申し込みができます。
他の地区の子供達と指すと、友達もできますし、
刺激になります。
教室の他の子も、7月位から大会に参加できるくらいにはなってくると思います。
今のトモフミ君が、初級の部で良くて2勝3敗、悪くて全敗位のレベルだと思うので、一つの目安にしてください。
(これはトモフミ君が、大会に出ている他の子達と対局した結果から、私が勝手に判断しているだけなので参考程度にしてください)
将棋教室に6月から、先日体験に来てくれた5年生のM君も入会してくれることになりました。
人数が増えてきて、いろいろな組み合わせで対局できるようになってきました。
みんなで強くなれるように、がんばっていきたいと思います。
2013-05-25 Sat
将棋の手には「良い手」と「悪い手」の他に「普通の手(良くも悪くもない手、少しだけ良い手)」というのがあります。みんな将棋を指す時にはまず「良い手」を探します。
「良い手」とは、
「駒をタダで取れたり」、「相手の陣地を破れたり」、「自分の王様をがっちり守ったり」
と「価値の高い手」です。
初心者の子達もみんな一生懸命「良い手」を探します。
詰将棋は「良い手」だけの連続で相手を詰ましていきます。
「良い手」を見つける練習ということもできると思います。
だから詰将棋は大事なのです。
ところが、将棋では「良い手」がないことも結構あります。
初心者の子にありがちなのが、
「終盤(将棋が終わりに近付いている局面)に、
「良い手」がないのに、無理やり考えて捻りだそうとして、
思いつかないので、無理な攻め(悪い手)を決行してしまい、逆転されてしまう。」
ということです。
「良い手」を指すのと同じか、それ以上に大事なのが
「悪い手」を指さないということです。
「良い手」を指すことだけを考えていると、
「悪い手」を指してしまうことが結構あります。
終盤に悪い手を指してしまうと大抵負けてしまいます。
「良い手」がないと判断したら、とりあえず何か指さなければならないので「普通の手」
を指して我慢するというのは、将棋を上達する上で必要な考え方です。
この「普通の手」を指すという感覚は、
どうぶつしょうぎが強くなる過程で学ぶことができます。
この考え方の例を、
前回のどうぶつしょうぎの研究4の続きの局面で考えてみたいと思います。
まず下の局面です。

この局面で「良い手」に見えるゾウを取る手が実は「悪い手」ということは前回の記事で書きました。
じゃあこの局面でどうするのが「良い手」なのでしょうか?
王手されている駒を取れないのであれば、ライオンが左に逃げるか、右に逃げるかしかないのですが、
左に逃げると、頭にヒヨコを打たれて、ヒヨコとキリンの交換を迫られてしまいます。
ここでは右に逃げるしかありません。(「良い手」とは言えないと思います)

ここで上側が指す手がまた難しいです。
相手を詰ますような「良い手」は見当たりません。
とりあえずゾウを取られてもとりかえせるようにヒヨコで補強します。

さて、今度は下側の指し手が難しいです。
やはり「良い手」は見当たりません。
初心者の子はここで「良い手」が見当たらずに、玉砕覚悟で無理な攻めをしてしまうことも多いです。
ここでは「良い手」がないので「悪い手」を指さないことを考えます。
「悪い手」とは、「駒を損する」、「詰まされる」ような手です。
私はこの局面でいつもヒヨコを打ちます。

これは「良い手」ではないと思いますが、
相手にも「良い手」がないので、相手が動くのを待つという手です。
ここで上側が指す手はライオンを引く以外はすべて「悪い手」となってしまっています。
ライオンを引かれたら、こっちもヒヨコをあげるくらいしか手がありません。

この局面からは互いに「悪い手」を指さない駆け引きの連続となっていきます。
ここからの変化は難しいのでまた機会があれば書こうと思います。
教室では、
まずメインとしては「良い手」を探す訓練をしていきます。
これが「詰将棋」や「手筋」の勉強です。
次に実戦を通じて、指導対局では「悪い手」を指摘していきながら、
「悪い手」が少なくなるように指導していきます。
メールで直接私宛てにお問い合わせの方は、こちらまでお願いいたします。
2013-05-23 Thu

今日は5名の参加でした。
初めて私の次男のトモフミ君も参加させてもらいました。
まだ少し落ち着きがないので、他の子に迷惑がかかるようだったら、
通わせないようにしようと思っていたのですが、
一応、何とかなりそうだったので、様子を見ながら継続して参加させて頂こうと思っています。
今日は、新しく入会してくれたR君に詰将棋の本をプレゼントしました。
R君は理解力があるので、少しがんばれば、すぐ強くなると思います。
上達の具合をみて、6月の第9回文部科学大臣杯小中学生団体戦県大会へ、ユタカ君と一緒に参加することも検討しようと思います。
今日はいつものようにプリントを使った勉強はしないで、詰将棋の本を早く解く練習をしました。
3分間で何問解けるか順番にやっていきました。
引き続きお家で詰将棋をしてもらい、次回は、今日解けた問題数よりたくさん解けるように頑張って欲しいと思います。
その後、どんどん対局をしていきました。
5人だったので、いろいろな組み合わせで対局ができました。
ユタカ君以外のレベルは拮抗しているので、みんなで強くなっていけるように指導していきたいと思います。
全ての組み合わせの対局と私との指導対局が終わった後に、
どうぶつしょうぎを長めにやりました。
今日は全員にプレゼントがありました。
先日、インターネットで見つけ、
教室の子達が絶対に喜ぶと思い、思わず衝動買いしてしまったどうぶつしょうぎガムです。
10個セットを買って、後4個余っているので、また入会してくれた子がいればプレゼントしようと思います。

中に、どうぶつしょうぎの盤も入っているので、対局することもできます。
どうぶつしょうぎが強くなると、将棋の金と銀の使い方、駒の損得の感覚が身に付くと思います。
引き続き余った時間で、どうぶつしょうぎをやっていこうと思います。
2013-05-19 Sun
前回の記事で、下の図では先手(先に指す方)が有利と書きました。少し面白い変化があるので、今回はそれを書きます。

下の番だったとすると、
ゾウでキリンを取ってライオンで取り返されます。
その後キリンを真ん中に移動します。
(ここまでの変化は前回の記事に書いてあります。)

ここで「Aの3」の場所(相手のライオンの前)にゾウを打つ変化を前回書きました。
(前回の記事はこちらを参照してください)
ここで意外な手があります。

ここにゾウを打つ手です。
これは普通は考えにくい手です。
その理由は、キリンでゾウを取ると、キリン1枚とゾウ2枚の交換になっていまい、
駒の損が大きいからです。
取りたくなるので取ってみましょう。

ゾウで取り返されますが、

ライオンでゾウを取れるので、駒を得します。

相手の駒はヒヨコとキリンだけです。
ところが、

後手はトライを目指してきます。

トライできないように、ゾウで守りますが、

ヒヨコでライオンの頭を叩かれます。
ライオンでとっても、ゾウでとっても、相手のライオンにトライされてしまいます。

仕方がないので後ろに下がりますが、

キリンを打たれて詰まされてしまいます。
ではこの変化ではどうすれば良いのかは次回考えてみたいと思います。
次の記事はこちらをご覧ください。
2013-05-17 Fri

今日は参加人数5名でした。
今回のテーマは「一間竜」と「角と桂のコンビ」でした。
この二つの手筋は実戦でもよく出てくるので、是非身に付けて欲しいと思います。
その後は、どんどん対局をしていきました。
体験に来てくれた二人も一生懸命指していました。
まだ、習っていないのでなかなか勝つのが大変だったと思いますが、
是非入会して強くなって欲しいと思います。
D君とユタカ君の6枚落ちの対局で、D君が初めて勝ちました。
この教室を始めてから、ユタカ君は本気で指した対局では、負けたことがありませんでした。
(棋力に差がありすぎたので、教えながら勝たせてあげるようにしていました)
何故他の子が全く勝てないのに、D君が勝てたかというと、他の子より、読みがしっかりしてきていて、
最後の詰ます技術も身についてきているからです。
詰ますことができないと、何枚駒を落としてもらっても、最後に逃げられてしまい勝てません。
ユタカ君も悔しそうにしていたので、今後、簡単には抜かれないように頑張って欲しいと思います。
詰将棋は詰ませる技術だけでなく、「読みの訓練」にも役立ちます。
初段になるくらいまでは、1手から5手くらいまでの短手数のもので十分だと思います。
より強くなる上で大事なのは、短手数のものをたくさん繰り返し解いて「スピード」と「精度」を高めることです。
「将棋の上達法は結局、詰将棋しかない」というプロもいるほど、詰将棋は大事です。
なかなか勝てなかった他の子も、是非、詰将棋を頑張って欲しいと思います。
2013-05-15 Wed
下の図もどうぶつしょうぎでよく出てくる形ですが、この形の時は、先に指す方が有利になりやすいと思います。

その手順を示していきます。
まずゾウでキリンをとります

当然ライオンで取り返します

キリンを真ん中に持ってきます。

この後の上側の指し手が難しいのです。
仮にライオンを下がったりすると、キリンでゾウを取られて、それをライオンで取り返すという形になりますが、それは先日記事で書いた「互いに裸ライオンで終わっている形」になってしまいます。
ということで何かしなければいけません。

一番多いのがここにゾウを打ってくる手です。

当然逃げますが、このときにまた上側の指す手に有効な手が少ないようです。
ライオンを下がると、左下のゾウをキリンで取られてゾウ2枚とキリン1枚の交換になってしまいます。

ここに歩を垂らされることが多いですが、

ここにキリンを打ちます。

ヒヨコは成れますが、

ゾウを取られて、

取り返しても

ゾウを打たれて、ライオンを下げなければなりません。

ゾウをただで取られてしまいます。

こうなると駒損が大きく、普通に指していけば、下側の勝ちになります。
これまでの手順はあくまで私の実戦に現れた順から私が考えただけですので、
もしかしたらもっと良い手順があり、一番最初の局面で後手必勝の方法があるのかもしれません。
ただ、どうぶつしょうぎウォーズの二段位までの方との対局では、
上記の順に進めば8割は勝てるイメージを私は持っています。
だからどうぶつしょうぎ有段者は上の最初の形を避けてると思います。
今回、どうぶつしょうぎの手順を説明しました。(正しいかどうかはわかりません)
将棋にも、このような決められた手順がたくさんあります。
それを定跡といいます。
定跡は、たくさんの手筋(将棋の技)や考え方などが詰まった手順です。
次回は体験講習会ですので、その次の回から、少し、定跡を紹介して行こうと思っています。
2013-05-10 Fri

今日は一人新しい子が体験に来てくれたので、
4名での教室となりました。
駒の動かし方を教えて、その後、1手詰を8問一緒に解いていきました。
一度解いた問題は完璧に覚えていたのですぐに指せるようになると思います。
今日はまだ他の子と指すと、一方的な展開になってしまい楽しめないので、
勝つ喜びを味わってもらうように、2局指してもらいました。
最初は、たくさん勝つのが大事だと思います。
将棋に興味を持って貰えたら是非入会して欲しいです。
教室が始まる前に、
D君が質問を持ってきてくれました。
お父さんに3手詰めの本を買ってもらったそうで、それをほとんど解いていて、
その本の中からの質問でした。
質問の内容は「打ち歩詰め」についてでした。
打ち歩詰めを回避しながら相手を詰ます問題だったのですが、
先月に駒の動かし方を教え始めたD君に、私はまだ「打ち歩詰め」を教えていませんでした。
打ち歩詰めは二歩とかの他のルールに比べ、少し難しいのと、実戦であまり出て来ないので、
私は、最初は混乱を避けるために教えません。
ある程度指せる子でも、知らなかったりすることも、たまにあるルールです。
自分で疑問を持つとは大したものだと思います。
その後、6枚落ちでユタカ君と対局しましたが、もう少しで勝てるところまで追い込んでいました。
ただ、まだ、飛車・角の効きを見落としたりすることが多く、
S君との平手の対局では、飛車も角も取られて負けてしまいました。
そこの部分を来週の教室では鍛えていこうと思います。
S君は学童などでもたくさん指しているだけあり、序盤(最初の方)はとても強いです。
しかし、最後の詰めで、大きな間違いをしてしまうことが多いので、
そこを特に鍛えていきたいと思います。
詰将棋の本は繰り返し解くのがとても大事です。
ユタカ君は「羽生の3手詰め」を50回以上解いていて、
1冊10分もかからなくなりました。
その位までなると、相手の王様や自分の王様が詰んでいるかどうかが瞬時にわかるので、
勝ちの将棋を確実に勝てるようになります。
ユタカ君が短期間である程度強くなったのは、この詰将棋に拠る部分が極めて大きいと思います。
ただし、ユタカ君が詰将棋を解いていたのは2年生の時だけで、
最近は実戦しかしなくなっています。
本当は家で詰将棋解いた方が良いのですが、やりたくないそうです。(笑)
教室でだけ詰将棋を解いています。
来週はユタカ君の友達の子が体験に来る予定です。
少しずつ人数が増えて賑やかになってくればいいと思います。
メールで直接私宛てにお問い合わせの方は、こちらまでお願いいたします。
2013-05-08 Wed

最近、コンピューター対人間の電王戦が開催されたり、
TV番組のアメトーークで「将棋たのしい芸人」が放送されたりと、
将棋が取り上げられることが増えていて、
嬉しい限りです。
「子供の脳を鍛える」のに将棋ほど面白いゲームは他になかなかありません。
将棋は、極めて論理的で、「より考えた方が勝つ」という思考力を競うゲームです。
考え方を身につけるほどに、ゲームの奥深さがわかってきて、より面白くなってきます。
当教室では、お子様が無理なく楽しく将棋の基礎を身につけることができるように指導していきます。
教室の内容についてはこちらをご覧ください。
ご入会をご検討の方は、まずは一度一日体験にいらしてください。
体験は明日(5月9日)の教室でも、いつでもできますが、
来週の5月16日は、体験費が半額になる体験講習会となります。
道具やプリントの都合もあり、体験には事前の予約が必要となっております。
メールで直接私宛てにお問い合わせの方は、こちらまでお願いいたします。
2013-05-01 Wed
前回の教室でも、最後余った時間で数試合どうぶつしょうぎをやりました。
ユタカ君が
スーパー幼稚園児のD君に何とか勝とうとがんばるのですが、
今回も負けてしまい、通算6連敗(0-6)となってしまいました。
対局後、
「なんでそんなに強いの?」
と教えを請いていました。
将棋の世界では、年齢はあまり関係がありません。
小学校3年生だろうが、年長児だろうが自分より強い人に教えてもらう
謙虚な姿勢が自分を強くします。
どうやら局面は下記のようになったようでした。

実は、この局面もどっちの番でも終わっている局面なのです。
仮に下(森側)の手番だとすると、

まずキリンでゾウを取ります。

当然ライオンで取り返しますが、

ゾウを打たれてしまいます。
ここにゾウを打つのを、「ゾウ無双(むそう)」というそうです。
ライオンが後ろに下がるしかなく、

キリンをただで取られてしまいます。
こうなると、駒損が大きく、上(空側)にはまず勝ち目はありません。
(形勢判断についてはコチラを参照してください)
幼稚園児で誰からも教わっていないのに、この形を理解できているのは、
驚異的だと思います。