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初心者の子には負けてあげることが大事
私は教室でも、初心者の子供と指す時には、必ず負けます。


初心者の子に将棋の勝ち方を教えたいので、その子にとっての、ボクシングでいうサンドバッグでありたいと思っています。

少し甘いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
最初の内は、初心者の子は、他の子と指すとたくさん負けてしまうので、
せめて私と指す時は、勝つ喜びを味わいながら、
勝ち方を覚えてほしいのです。



ある程度強くなった子には駒落ちで本気で指します。
もう他の子に勝てるので負けてあげる必要はないからです。



先日の将棋大会で、
他市の幼稚園の男の子が、私とどうぶつしょうぎを指したいというので、
一緒に指しました。

まだ動かし方がわかる程度のレベルだったので、
何度も負けてあげました。

その後、どうぶつしょうぎ大会が始まる時に、
私のところに来て
「ぼく、おじさんには勝てるから、おじさんも大会出てよ」
とお願いされました。

さすがにそれは遠慮しておきました。(笑)



私は義父に囲碁を教わりました。
数十局指しましたが、一度も勝たせてもらっていません。
どんなにハンデを付けても必ず負かされます。

さすがに負け続けると面白くありません。
以前、1日で3連敗位した後に
「8枚落ちで良いので将棋を一局お願いできないでしょうか?」
と提案しましたが、
私の顔が本気過ぎたためか、将棋は指してもらえません。(笑)

いつかは勝ちたいと思っているのですが、
負かされて面白くないからか、囲碁を勉強しようという気持ちはあまり起きません。
この体験のおかげで、初心者の子に負けてあげることの重要性を強く理解できました。(笑)


こどもに将棋を教える方法1(導入期編) | 20:40:48 | トラックバック(0) | コメント(0)
こどもに将棋を教える方法 導入期編⑦どうぶつしょうぎで学ぶ「効きの数」
駒を取ったり取られたりする際に、
注意しなければならないのが、
駒の「効きの数」です。

下の図を見てください。
SH3B0132.jpg

「おはじき」の置いてある場所の互いの「効きの数」を数えてみます。

森側(下側)はゾウが効いているので「効きの数」は1です。

対して空側(上側)はキリンとライオンが効いているので「効きの数」は2です。

従って、この「おはじき」の場所については、空側(上側)の方が効きが多いということになります。

効きが多い場所に
下図のように打ち込んでしまうと

SH3B0133.jpg


「効きの数」が少ない森側は駒を損してしまうことになります。
(この場合では、キリン1つ(4点)と、ゾウとヒヨコ1つずつ(4+1=5)の交換となっていまいます。)

将棋を始めたばかりのお子さんには、

取ったり取られたりする際に、「効きの数」を数えてもらうようにしています。

しばらく数えていると慣れてきて、

あまり意識しなくても

「この場合は打ち込める」、「この場合は駒の効きを足す必要がある」

などと自分で判断できるようになってきます。

これは、本将棋(普通の将棋)を指す場合でも、とても大事な基本です。

将棋の攻めでは、足し算と引き算を使いますが、

その前に、「効きの数」を数えられるようになる必要があります。



こどもに将棋を教える方法1(導入期編) | 10:09:37 | トラックバック(0) | コメント(0)
こどもに将棋を教える方法 導入期編⑥どうぶつしょうぎで学ぶ「形勢判断」
将棋の対局では、
対局の途中で、相手と自分どっちが今有利なのかを判断する必要があります。

もし自分が有利なのであれば、その状態を更に拡大するためにはどうすれば良いかと考えます。

また、もし自分が不利なのであれば、多少無理をしても攻め合ったり、戦線を拡大したりして、
激しい攻め合いの展開に持って行き、少しくらいの不利有利が関係ない複雑な状況に
もって行くように考えたりします。

この形勢判断は難しく、

一般的に、①「駒の損得」、②「駒の効率(働き)」、③「玉の固さ(囲いに入っているか等)」、④「手番(どちらの番か)」

の4つの要素で判断すると言われており、

この4つの要素も実戦の状況によって、どれを優先するかが変わってきます。


少し難しい話になりましたが、

どうぶつしょうぎで、この「形勢判断」の基本を学ぶことができます。

普通の将棋に比べて、単純なので、形勢判断の仕方がわかりやすいと思います。


どうぶつしょうぎにおける形勢判断のポイントは
①「駒の損得」がもっとも大事で、
②「駒の効率」も少し考える必要があると思います。
③「玉の固さ」は囲いを作ることができないのであまり関係がないと思います。
④「手番」も最初はあまり意識しなくてよいと思います。(本当はとても大事です)


①「駒の損得」についてですが、

前回書いた「駒の価値」を

仮に、「駒の動ける場所の数」に基づき、

ヒヨコは1点、ゾウは4点、キリンは4点だとします。
(ライオンは点数がつけられない位大事な駒なので考慮しないこととします)

とすると最初の状態においては、

互いに、1+4+4=9 で9点ずつ持ってるということになります。


今、相手のヒヨコと自分のゾウを交換してしまったとします。




そうすると、自分の駒はヒヨコ×2、キリンとなり、

合計点は1×2+4=6点

相手の駒はゾウ×2、キリンとなり、

合計点は4×2+4=12点

結果ヒヨコ×2とゾウ×2の差分
(4×2)-(1×2)=6
だけ形勢が不利ということになります。

「どうぶつしょうぎ」において、このポイント差は

同じレベル同士だとまず勝てない差になっていると思います。

つぎに
②「駒の効率」についてですが、

特にゾウについては効率を意識する必要があります。

ゾウは最初に居る場所において動ける場所は1個しかありません。
SH3B0138.jpg


ところが、一度斜め前に進めば動ける場所は4個になります。
SH3B0139.jpg


この場所の方が効率が良いということになります。

また、ライオンに関しても、最初の場所では、動ける場所は5個ですが、

一つ前に進めば、動ける場所は8個になり、盤上を制圧しているような状態になります。

この二つの駒が充分に働く形にできると有利に進めやすいと思います。




ちょっと今回は複雑になってしまいました。

教室では、以上のような点数に基づく形勢判断は、

ある程度強くなってから教える予定です。

初心者の子には、何となくでも良いので、

今、自分が有利なのか不利なのかをわかるようにするところから始めていきます。






こどもに将棋を教える方法1(導入期編) | 04:54:20 | トラックバック(0) | コメント(0)
こどもに将棋を教える方法 導入期編⑤どうぶつしょうぎで学ぶ「駒の価値」
将棋の初心者の子に教えなければならないことが、

「駒の価値はそれぞれ違う」ということです。

どうぶつしょうぎをやっているときに、駒の価値について考えてもらうようにしていました。

「どれが一番大事な駒?」

と聞くと

たいていの場合は

「ライオン」

と言いますが、

たまに、自分が好きなどうぶつの名前を言う子もいます。


「どうぶつしょうぎで一番大事な駒はライオンだよ。

何でだと思う?」

などと子供達に考えさせながら、一つ一つ駒の価値を教えます。

ここで、難しいのは

ゾウとキリンとヒヨコの価値の違いです。

SH3B0131.jpg


私は、

動ける場所の数を基本に価値を考えるように教えます。

ゾウとキリンは4個ずつなので、価値は同じということにします。

ヒヨコはニワトリになれれば価値はあがるけど、ヒヨコのままのときは

1個しか動けないので、ゾウとキリンよりは価値が下です。


大事なのは、

自分のゾウやキリンを相手のヒヨコと交換してしまったら、損をしたと思えるようにする。


ことです。

 ゾウやキリンと私のヒヨコを交換しようとしたら

「えっ、交換してくれるの?」

と喜ぶと、自分が何か損をした気持ちになるようです。

何度か繰り返すと、損を認識するようになります。


このことが、

将棋の駒の価値を教える際の土台になるのだと思います。

将棋の場合は、駒の価値はより複雑で、

局面によって駒の価値が変わったりします。

だから面白いのですが、将棋の駒の価値については、ずっと後に

書けたら書こうと思います。

こどもに将棋を教える方法1(導入期編) | 05:59:02 | トラックバック(0) | コメント(0)
こどもに将棋を教える方法 導入期編④駒の動かし方 まとめ
おはじきを使って駒の動き方を覚え
SH3B0124.jpg

モールを使って、線で働く駒の働きを視覚的に理解すると



SH3B0126.jpg

角の効きを利用した攻め筋をすぐに見つけられるようになるようです。
SH3B0127.jpg



こどもに将棋を教える方法1(導入期編) | 13:20:21 | トラックバック(0) | コメント(0)
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